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2018年02月02日

名前:ヒナスミレ,エイザンスミレ

今回はヒナスミレとエイザンスミレの名前を考えてみます。

ヒナスミレ 雛菫
140429108hina.jpg
'14/4/19
雛はやっぱり 小さくかわいらしいということでしょう。
すみれはかわいいのが多いですが。ヒナスミレは格別?

学名は
Viola tokubuchiana Makino var. takedana (Makino) F.Maekawa.

tokubuchiana=植物採集家:徳淵永治郎の
命名者 Makino=牧野富太郎(1862–1957)
ここまではフジスミレの事です。

var.=変種 varietasの略
takedana=高山植物研究家:武田久吉の
命名者
(Makino)=牧野富太郎が先に独立種として命名したのかな???
後に F.Maekawa=前川文夫 (1908-1984) F.Maek.と略されることもある。
がフジスミレの変種として発表したのかな???
(同姓がいる場合名前の頭文字が付きます。)
フジスミレは限られた地域に見られるすみれで ヒナスミレの方が分布が広く数もずっと多いので 実際はヒナスミレの地方変種的です。が、学名の命名の規則上フジスミレの変種がヒナスミレになっています。

葉に斑が入ったものを品種フイリヒナスミレとしています。
Viola tokubuchiana Makino var. takedana (Makino) F.Maek. f. variegata (Nakai) F.Maek. 

f.(品種:些細な変異に用いる formaの略)
variegata=斑入りの 等
命名者:(Nakai) F.Maek. =植物分類学者 中井猛之進(1882–1952)が命名 後に前川文夫

140415137huhina.jpg
'14/4/15

そして母種のフジスミレ 藤菫
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'17/4/19

花の色がヒナスミレより濃いことが多く 藤に似た色ということから名付けられたようです。
170419061huji-huiriha.jpg
'17/4/19
   
品種のミドリフジスミレ
100516098midorihuji.jpg
'10/5/16

フジスミレは斑入りの葉が基本ですが 斑が入っていないものをミドリフジスミレといいます。
でも連続しているところもあるので 私はどれをミドリフジスミレと言っていいのかわからないので分けてみることはあまりありません。

学名は Viola tokubuchiana Makino f. concolor E.Hama 

f. concolor=同色の、一色のなどの意味
 斑が入っていないので一色ということで。

命名者 E.Hama=植物研究家:浜栄助(1925-1996)

****************************

エイザンスミレ 叡山菫
050408064eizan.jpg
05/05/04

学名 Viola eizanensis (Makino) Makino

eizanensis=京都の比叡山の
比叡山で採取されたので。標準標本も比叡山の物
和名と同じです^^

命名者:(Makino) Makino
Makinoが二回ならんでいますが ()は最初に名付けたとき ナンザンスミレ(Viola chaerophylloides)の変種としたが のちに独立種にしたのも牧野さんだったということのようです。
ナンザンスミレには逢ったことがないので画像はありません。

ナンザンスミレの学名の種小名chaerophylloidesはセリ科のChaerophylla属(チャエロフィラム属)??に似たという意味だそうです。さらに cheiro〜の誤記されたもので、掌状の葉のという意味らしい。
ナンザンスミレもエイザンスミレも葉が深くさけて掌状になります。

和名も学名と同じく 叡山は比叡山から。別名のエゾスミレは漢字では蝦夷菫ですが 蝦夷のすみれではなくえいざんから派生してえぞとなったようです。
そこから
白花の品種をシロバナエゾスミレとよび、変種にヒトツバエゾスミレがあります。

シロバナエゾスミレ(白花蝦夷菫)
シロバナエゾスミレ
'14/04/15

学名:Viola eizanensis (Makino) Makino f. candida Hiyama
candida=純白(色)の、雪白の、など
品種の命名者 Hiyama=檜山庫三(ひやまこうぞう)


ヒトツバエゾスミレ(一葉蝦夷菫)
ヒトツバエゾスミレ
'16/04/18
エイザンスミレの深く避けた葉ではなく 単葉化したもので 名前のように一つの葉のようになっているものや 2つ 3つぐらいにわかれているのもあります。
ヒトツバエゾスミレ
'15/04/22

学名を見ると
Viola eizanensis (Makino) Makino var. simplicifolia (Makino) Makino 
simplicifolia=(近縁種の複葉又は裂片に対して)単葉・裂けない葉をもつ
で 和名と同じでした。

なぜ 名前のことをしようとおもったかというと
ずっと前に買った『植物の学名を読み解く―リンネの「二名法」』(田中 學 著)を、読んでいるときに すみれは学名や和名と実物はどのぐらいマッチしてるのかなあと思ったからです。
さっき Amazonをみたら 古本しかなくて7295円! 
上の題名にリンクした楽天のサイトでは定価でしたが、注文できないようです。


posted by vol | Comment(0) | TrackBack(0) | 名前の由来 | e r
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